内装設計ノウハウ

住宅内装設計の作図手順——企画から施工図完成まで何をいつ描くか

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内装設計で作成する図面の種類一覧

住宅内装の設計では、一般的に以下の図面を作成します。それぞれに目的と役割があり、「何のための図面か」を理解することが作図の効率化につながります。

図面名目的主な作成フェーズ
平面図部屋の配置・壁・建具の位置を示す基本設計〜実施設計
平面詳細図建具・収納・造作の詳細寸法を示す実施設計〜施工図
展開図各壁面の仕上げ・建具・棚板などを立面で示す実施設計〜施工図
天井伏図(反射図)天井の仕上げ・照明・空調位置を示す実施設計〜施工図
建具表建具の種類・サイズ・仕様を一覧で示す実施設計
仕上表各部位の床・壁・天井の仕上材を一覧で示す実施設計
詳細図(部分詳細)造作家具・框・見切りなどの断面・取り合いを示す施工図

フェーズごとに何の図面を描くか

企画フェーズ:概念を固める

この段階では精度より「方向性の確認」が目的です。ラフな平面図とゾーニング図で、クライアントと空間の使い方やイメージを共有します。詳細寸法や建具種別はまだ決めなくて構いません。修正が最も多いフェーズなので、書き込みすぎないことがポイントです。

基本設計フェーズ:骨格を決める

平面図の壁・開口部・家具レイアウトを確定させます。この段階で平面が固まると、後続の展開図・天井伏図の精度が一気に上がります。平面が変わると全ての図面が連動して修正になるため、基本設計での平面確定が最も重要です。

実施設計フェーズ:仕様を決める

展開図・建具表・仕上表を作成します。すべての壁面に仕上材の種別と高さを記入し、建具の種類・サイズ・メーカー品番を建具表にまとめます。見積りの根拠となる図面が揃うフェーズです。

施工図フェーズ:職人が作業できる精度にする

造作家具の断面詳細図や見切り材の取り合い図など、職人が施工できる精度の図面を作成します。平面詳細図でビス・金物の位置まで落とし込むケースもあります。

効率化のポイント:先に平面を固めると後の修正が減る

よくある非効率なパターンが「平面が固まらないまま展開図や建具表を先行して描き始める」ことです。平面の壁位置が1か所変わるだけで、その壁に関係する展開図・天井伏図・建具表が全て書き直しになります。

Vectorworksで効率よく作図するには、「平面→天井伏図→展開図→建具表・仕上表」の順番を崩さないことが基本です。VWのビューポートを活用すれば、平面の修正が展開図にも自動反映されるため、この順番を守るとリドロー作業を最小化できます。

私の失敗談:施工図を先に描きすぎた

以前、クライアントとの確認が完了する前に「どうせこの寸法になるだろう」と判断して、造作棚の施工図を先に描き進めてしまいました。その後のクライアント確認で棚のサイズが変更になり、施工図を半分以上描き直す羽目になりました。

先行して描いた時間が全て無駄になっただけでなく、「修正した」という意識のない部分に古い寸法が残っていて施工直前に発覚し、ヒヤリとしました。確認が取れていないフェーズの図面を「本番図面」の精度で描くのは、時間と精神的エネルギーの無駄遣いです。

関連ツールとの連携

NAISO Labでは、Vectorworksのクラス・レイヤー構成のテンプレートや、建具表・仕上表の自動生成スクリプトの提供を検討しています。「図面の種類とフェーズ管理」を体系化するツールが揃えば、作図ワークフローをさらに効率化できます。更新があり次第このサイトで案内します。


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